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宮崎県綾町の養蚕・天然灰汁発酵建てによる藍染めと紬・絣織の着物づくりを行う染織工房で働いております。

"Why"から…。 ①と②

日曜日に参加した講義から

サイモン・シネックの『Whyから始めよう』を聴くきっかけを得たので

 

下記のTEDを聴く ⇨ Whyから思い出す 作業をやってみた。

 

参照:

goo.gl

 

Whyから始めよう。ということで

 

 

振り返ったのは、2015年9月

 

株式会社CRAZYさんのサマースクール『Re:Create Japan」

 

直前の8月に、「自分は何しにここ(職場)に来たのか」という問いを繰り返していた自分にとって、今振り返れば最良のタイミングでの出来事で。

 

 

2泊3日の初日に行われた『Stand Up Presentation』

①5人のチーム。

②自分以外の4人に向かって60秒で自分の想いを伝える。

③その想いが伝わったチームメイトは立ち上がる。

④立ち上がらなかったら、もう一度。

⑤全員に伝わるまでは、自分と、仲間と向き合いながら何度も、何度も、伝え続ける。

⑥全員が立ち上がればその人はフィニッシュ。

 

 

心が折れそうになったけど、

今考えると間違いなく

最高のメンタリングを受けられた機会。

 

あんなに徹底的に自分の鼓動と向き合ったのは、就職を決めた時以来で。

その時は自分とノートの1対1で。

でもこの時はチームで。初対面だったけど、本気で向き合ってくれる仲間でした。

 

最初は、

 

「あんなことをしたい」

「こんなことをしたい」

 

"What" ばかり言ってた。

 

もちろん誰も立ち上がらない。自分もすっきりしない。

 

でも、何度も何度も繰り返すと、少しずつ分かってくる。

少しずつ自分と向き合えてくる。

 

最後、出てきた言葉は

 

 

「自分が東京で就職して、10年後地元に帰った時、工房が『無い』ということが考えられなかった」

 

「だったら自分が守り抜く」

 

「自分が先生の後を継ぐ」

 

 

 

 

最後の一言が怖くて、強くてなかなか口に出せなかった。

 

何度もビビった。

 

"Why" を伝える。自分の覚悟を、信念を口に出す。

 

 

Why-How-Whatのインサイドアウトは、

言葉にした時の心臓の鼓動に比例する。気がする。

 

今自分が綾の手紬染織工房で働いている理由

今自分が秋山眞和と、半世紀という経験差の中で向かい合えている理由

 

 

自分の根本にある重要な"Why" のひとつ。『使命感のWhy』

 

  

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2016.08.03 追加。その②

 

サマースクール最終日は、
「私の商品と生み出す未来」というテーマで、3分ほどの発表。
 
でも、最初は全く進まなかった。
自分の商品なんてなかったし、後を継ぐという決意以外何も浮かばなかったから。
ブランドコンセプトなんてものも決まってない、分からない。そもそもなかった。
前日から考える時間をもらったけど、分からない。
 
でも、2日目ウェディング終わりに講座に駆けつけてくれた咲さんに言われた
 
「あなたは何が好きなの?」「どうなりたいの?」
 
この答えだけずっと考えてた。
それがわかればなんか見えてくる気がして。
 
夜に出た結論は、
「自分が好き」で、「自分の我儘を全部やりたい」ってこと。
 
でも、スッキリしなくて。
 
じゃあそれってどういうことなのか。
考えて、書いて、ひたすら考えて。
 
 
突破口になったのは、チームのメンバーに言われ続けた言葉。
「もっと自信持って」
 
言葉の分解をすると、「自分を信じる」
 
当たり前の意味なんだけど、それがその時の答えだった。
 
「自分を信じたい」
自分がやると決めたことを、いくら反対されようと、正解にしたい。
 
 
・中卒でもいける
・東京の国立大学まで出るんだから
・職場で万が一のことがあったら拾ってくれる会社はない
・一回社会に出ていた方がいい
・本気なのか?
 
 
いろんな言葉をもらった。それでも行きたいと思った。
だから飛び込んだ。そこで「藍」にさらにのめり込んだ。
働くことでその奥深さ、面白さ、美しさを知っていった。
この選択が正しかったって思いたかった。
 
自分がいて、藍があって。それが全て。
 
「私と藍」
 
これ自体が一つの商品なんじゃないかと。
 
そう思えた。今でもそう。
 
 
じゃあ、生み出す未来は?
 
これも言葉を分解する。
 
「未だ来ず」と。
 
まだ来ないから未来なんだもの。だから生み出す。至極当然。
 
ということはつまり、その時の自分には到底わからないこと。
 
割り切った。
 
だから、「こんな未来を生み出したい」じゃなくて
 
「これから未来を創っていきますね!」みたいな言い方をした。と思う。
 
 
なぜこの仕事をするのか?
 
 
自分を信じたいから
 
自分と藍で、新たな未来を創り出したいから
 
この時は抽象的だったけど
 
もう1つの根本にある”Why” 『自我のWhy』