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宮崎県綾町の養蚕・天然灰汁発酵建てによる藍染めと紬・絣織の着物づくりを行う染織工房で働いております。

「藍」と「漆」

藍と漆は似ている。

そんな気がする。

 

良い意味でも、悪い意味でも。

 

良い意味では、

 

・圧倒的な美しさ、楽しさ、面白さに奥深さ、そして儚さがあること。

・日本を代表する生活文化のひとつであること。

・持続可能(sustainable)であること

 

ということ。

 

 

 

悪い意味では

・藍にも漆にも、複数の種類・違いがあるはずなのに「藍染め」「漆塗り」でひとまとめにされてしまう

・つまりは、一般消費者側と現場側の認識の違いに圧倒的な差がある

・そこにつけこんでか、看板に偽りのある業者がいらっしゃる

 

ということ。悲しいかな。

 

 

 

藍染めという言葉、漆塗りという言葉が浸透するのは良いこと。

 

ただ、和食にも分野・階層があるように

 

細かくも大きな違いがある。

 

その違いや価値を、現場側が伝えていかなければいけないし、

何より身をもって体感してもらう必要がある。

 

それが、自分たちの役目でもある。

 

 

 

5年、10年では浸透しないかもしれないけど、

どちらにとっても、大事なこと。

 

 

 

 

外務省がFacebookで公開した動画でさえも、

個人的には「うーん…。」と思ってしまうほどの現状です。

www.youtube.com

 

 

本藍、割り建て、化学藍の工房が混ざってる。

 

 

多分着物も、同等に深刻。

 

根っこは深い。

 

頑張ります。