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宮崎県綾町の養蚕・天然灰汁発酵建てによる藍染めと紬・絣織の着物づくりを行う染織工房で働いております。

『面白い』ということは。

 

先週のことになりますが、Tシャツの藍染めWorkshopを行いました。

 

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宮崎で就職・転職のサポート、人材育成などを行っているインタークロス様より

4名のご参加いただきました。ありがとうございます。

 

 

 

前回まではその場でお持ち帰りいただく形式をとっていただいたのですが、

 

今回は染めた後の仕上げをこちらで行い、後日お渡しする形式をとってみました。

 

 

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(仕上げ中の一コマ。乾燥中)

 

その場でお持ち帰りいただくことができないというデメリットは発生しますが

通常の製品と同様の仕上げの形式をとることができるというメリットもあり、

今後は要望に合わせて選べる形式をとっていけるといいのかなと、思案しているところです。

 

 

また、今回も反省すべき点が多くあり、次回に向けて学びを得る機会となりました。

「時間と準備」

「バリエーションと絞り込み」

「階層性」

あたりがこれからのキーワードとなりそうです。

 

また、今回ご参加いただいた方がその事をブログ記事にしてくださいました!

嬉しい限りです!

ameblo.jp

 

 

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さて、おかげさまでいろんな方からご助言・ご提案をいただくことがあります。

「こんなの染めたらどう?」

「こういうのやってみたいよね」

「どういうことやってほしい?」

 

こうしてお声掛けいただくことは非常にありがたく、とても嬉しいです。

でも現実にはなかなか踏み切れない、行動できていない自分がいます。

 

 

なんでやろう?

 

 

って思って、最近考えてたんですが。

出てきたのが

「”面白い”って、どういうことなんやろな」ということ。

 

んで思い出したのが今から1年半ほど前の2月の出来事。

 

 

この対談を聞きに行ってました。

toyokeizai.net

デービッドアトキンソンさんと、成毛眞さんの対談。

2014年10月にアトキンソンさんが出された本を読み、なんとかして会ってみたいと思って探してたら偶々あったイベント。

対談の中身はほとんど覚えていないんですが。笑

 

 

元々の目的であったアトキンソンさんではなく、成毛さんに、

イベント終了後、本のサインを貰いがてら一個だけ質問しました。

 

 

「歌舞伎ってなんでこんなにビジネスとして成り立ってると思いますか?」

(多分こんな感じ)

 

で、答えが、

 

「そりゃ面白いからだよ」

 

って一言。

 

それ以来、ずっと

「面白いってなんだろう?」っていうのがテーマとしてありました。

最近始めたワークショップを契機に、薄れてたこの疑問が戻ってきました。

 

 

・スニーカーを藍染めする

・骨を染める

・なんかいろいろ染めてみる

 

単純にいえば「面白い」はずだけど、

 

・それを本藍染めする必要あるの?

藍染めキットでやっても一緒じゃないのか?

・その意義はなんだろう

 

とか、出てきちゃうという。困る。

 

あと

 

・それをやれば面白いし楽しいかもしれないけど、

 藍は嬉しくないんじゃないのか

・そんなのやり始めたら際限がなくなって本質を見失っちゃうんじゃないのか

・うちでやる必要があるのか

 

とか、言い訳が出てくる。

 

でも言い訳があるってことは

・逃げてる

・自分の中での優先度がそんなに高くない

・心のどこかで納得してない

 

のどれかであって。

 

 

 

 

 

 

おそらく「面白さ」には

「瞬間的な面白さ」と「そうでない面白さ」

があるんじゃないかと。

 

んでまたそれにも実は面白さの階層が存在してるんじゃないかと。

で、それは「どちらか」ではなく「どちらも」必要で。

 

で、おそらくその優先度は自分の中で無意識に区分されてるなと。

それによって向き合い方に若干の差が出るんだと。

ということは

「自分が主体でやりたいこと」と

「自分が主体じゃなくてもいいけどやったら幅が広がるだろうと思っていること」

 

があるんじゃないかと。

 

ってなると、1日いくらとかで

工房の藍をある程度自由に使えるレンタルサービスみたいのができると

「両方の面白さ」を体現できるのかな。

 

だって、〇〇を藍染めしてみたい!

って、みんなが藍のマニュアル的なの知ってれば、

 

俺がやんなくてもいいじゃん?

 

っていう。笑

 

最低限の作法を知っていれば、藍染めを楽しむのは誰だってできるはず。

 

 

ということは、その手筈を整えることができて、成り立つ仕組みを創れば…?

 

 

んー。笑 

 

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